2018.11.08-09 Ecuador Day5-6

◼︎Amazon
長い旅を締めくくる最後の2日間は、この旅の肝であるHarpy Eagleに時間を費やした。特に変わり映えのしない2日間だったので、ここにまとめてしまう。今回お世話になったHarpyの雛は生後3ヶ月ほど。巣立つまで10ヶ月ほどかかるらしいから、子育てもまだ序盤だ。結果、その雛は見ることができた。今後この年齢の雛を再び見る機会は無いに等しいだろうし、とても貴重なシーンである。しかし、我々が本当に見たかったのは、親鳥だ。Harpyは中〜南米に広く生息するが、個体数はそんなに多いわけでもなく、また1個体につき広大なテリトリーを有するこの鳥を、深山幽谷の鬱蒼たるジャングルから自力で見つけ出すのは至難の技と言えよう。すなわち、最も高確率で狙う鉄板の方法が、子育て中の巣に張り込むというものであり、今回はそういった経緯から半ば弾丸でこの地にやってきたのだ。
しかし、もう1つの障壁があった。それはツミやオオタカのように、毎日餌を運んでくるわけではないということだ。Harpyは主にナマケモノなどの哺乳類を捕食する。その巨大さゆえ、給餌の頻度は決して多いわけではなく、親鳥が1日中現れない日は当然に起こりうることだった。雛は肉のほとんどついてないナマケモノの腕をついばんでおり、いつ親鳥が餌を運んできてもおかしくない状況と思われたが、結局その気配すら感じることなく、泣く泣く帰国の途についたのである。


結果は以上の通りだが、あとはHarpyへのアタック(ノリ的には登頂と同じ)がそれなりに過酷だったという話。
まず、夜明け前に車に乗り込み、1時間ほどかけてアマゾンのさらに奥地へ移動する。車を降り、次は徒歩でさらに1時間、ジャングルの密林を分け入るようにしてHarpyの巣が見えるポイントへ向かう。初日の往路のアプローチが個人的には地獄だった。前日までの雨で道はかなりスリッピーだし、水かさが増した川を渡ると長靴に水が侵入してくる。いかにも毒がありそうな真っ赤な蛇が横切る。崖や落とし穴には注意しなければならない。これくらいならまだしも、とどめを刺したのはスコール。てっきり暑いだろうと、公園を散歩するような感覚でTシャツ1枚とジーパンでアマゾンに臨んだ結果、大雨に打たれてすっかり冷え切ってしまった。ようやくポイントに到着した頃には完全に体温が奪われ、戦意喪失。数時間ほど、知り合いからお借りしたレインコートに身を包め、風が当たらないヤシでできた簡易シェルターに閉じこもっていた。同行者の方々には余計なご心配をおかけした。教訓として、後日すぐに上下の防水ジャージを購入。舐めた格好でジャングルに行ってはあかん。
真夜中のジャングルウォークもスリリングだった。頼りとなるのは片手に持った懐中電灯の明かり一つで、足元ばかり気にすると危うく低木に頭を打ちそうになった。二度とこんな思いをしたくないと思ったが、2日目は慣れたのか、あまり苦痛には感じなかった。むしろなかなか味わえない体験ができたなぁと。そして鳥を見る以上、もっとワイルドな心持ちでいなければと。


2日間ずっと見ていたHarpyの雛。さすがに愛着がわく。

20181109_1217.jpg20181109_1220.jpg20181110_1253.jpgHarpy Eagle オウギワシ


2日間ともポイントから一歩も動くことは無かったが、これだけ魅力的な種が見られるのは、流石はエクアドル。QuetzalとAracariはかなり盛り上がった。
雨に濡れたせいで、ズームレンズの内側が曇ってしまったことは問題だった。幸運にもホッカイロを持っていたので、レンズの上下に挟むようにして外側から温め、時間はかかったが結露を取り除くことができた。

20181109_1234.jpg20181109_1237.jpgPavonine Quetzal アカハシカザリキヌバネドリ


20181109_1225.jpg20181109_1229.jpgMany-banded Aracari フタオビチュウハシ


20181109_1243.jpgPurple-throated Fruitcrow マエカケカザリドリ


20181109_1238.jpgRufous-thighed Kite モモアカトビ


20181110_1244.jpgBlack-bellied Cuckoo クリハラリスカッコウ


20181109_1239.jpgBlack-tailed Tityra ハグロドリ


20181110_1251.jpgPlumbeous Pigeon ハイイロバト


20181110_1254.jpgMasked Tanager メンガタフウキンチョウ


最終日、最後の追加の1時間で現れたManakinは嬉しかった。旅の締めとなる。

20181110_1256.jpgBlue-crowned Manakin アオボウシマイコドリ

Harpy Eagle
Rufous-thighed Kite
Plumbeous Pigeon
Black-bellied Cuckoo
White-collared Swift
Pavonine Quetzal
White-fronted Nunbird
Many-banded Aracari
Buff-throated Woodcreeper
Eastern Wood Pewee
Screaming Piha
Purple-throated Fruitcrow
Blue-crowned Manakin
Black-tailed Tityra
Fulvous-crested Tanager
Paradise Tanager
Green-and-gold Tanager
Masked Tanager
Green Honeycreeper


ロッジから5時間ほどかけてキト空港に戻る。6日間もお世話になったガイド&ドライバーと別れるのは少し寂しいが、またいつか再会するだろう。空港ではシステムダウンによりチェックインにかなりの時間を要した。搭乗に影響は無かったので良かったが、お土産をゆっくり選べなかった。帰りは旅のチェックリスト作成や写真整理をしていたら、あっという間に日本に到着。夢のような12日間が終了した。個人的に撮影・認識できた種は251種。これだけ充実していても取りこぼしは多い。エクアドル、「また行きたい」これに尽きる。
改めて、今回お世話になった同行者の方々に感謝申し上げます。

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